野球の醍醐味ともいえる『バッティング』
そんな中、
「うちの子はボールに当たらない」
「前に飛ばない」
「どんな練習をすればいいか分からない」
などのお悩みを抱えている保護者や選手に向けて、少年野球のバッティングにおいて効果的な練習方法をご紹介いたします。
少年野球のバッティングで大切な3つの基本
練習に入る前に、最初に知っておいてほしいバッティングの大切な基本を3つお伝えしますね。
まずは“強く振る”より“当てる”を優先
「遠くに飛ばしたい!」とブンブン振り回していては、ボールはバットになかなか当たりません。
はやる気持ちを抑えてまずはミート力アップを目指しましょう。
ミート力、すなわちボールをバットの芯で捉える力は正しいフォームから身につくものです。最初はフォーム固めから優先的に覚えていきましょう。

基本の構えは
1.足幅(スタンス)は肩幅ぐらい
2.両手はくっつけて右肩の前 ※右バッターの場合
3.バットのヘッドは後頭部に向けて45度くらいに傾ける
テークバック(振る前の引く動作)からインパクトへ
1.テークバックで両手(グリップ)を後ろに引くと同時に右足体重に ※右バッターの場合
2.左足へ体重移動し、腰をピッチャー側へ回すと同時にグリップをおへその前へ
インパクトからフォローへそしてフィニッシュ
1.インパクトはレベルスイング(地面と平行)を意識する
2.ピッチャー側へ大きくヘッドを放り出すように振る
3.フィニッシュはグラグラしないよう両足の真ん中に重心を置く
下半身を使ったスイングを覚える
体の使い方がまだ分からない頃は、「手打ち」といわれる下半身や体の回転運動を使わずに腕や手先だけで振ってしまいがちです。
「手打ち」だと、テークバックで軸足側(※右バッターなら右足)に溜めたパワーがバットに伝わらず、飛距離が伸びなかったりスイングの軌道が安定せずミート力が落ちるなどの現象が起こります。
ここで少し物理法則の話になりますが、単純に力の移動は重い方向へと向かうので左足(※ピッチャー側)を踏み込み、体重移動をすることで力強くそして速いスイングができるというわけです。
すなわち下半身で作るスイングはしっかりとマスターすべきポイントでしょう。
楽しく続けられる練習が上達の近道
3つ目の基本として「野球が好き」という気持ちが、向上心を育み野球上達への効果を高めてくれます。
そのためにも、成功体験をいかに増やすかが重要です。
練習した成果を、次の日の練習や試合で発揮できた時の喜びは何物にも代えがたいものでしょう。
また、練習を飽きさせない工夫も重要です。同じ練習ばかりでなく、競争心を駆り立てるようなゲーム形式の練習も取り入れたいところ。
初心者向けバッティング練習メニュー

それでは実際に練習メニューを紹介していきます。最初は基礎を身に付けるための練習で打つ感覚であったり、ミートポイントの確認をしながら行いましょう。
①ティーバッティング
ティーバッティングには「置きティー」と「投げティー」の2種類があります。
「置きティー」はティースタンドと呼ばれる台にボールを置いて打つことで、「投げティー」は斜め横から下投げで軽く投げられたボールを打つことをいいます。
この練習をすることで、ミートポイントでしっかりボールを打つという感覚を身に付けることができます。
ちなみにミートポイントとはバットとボールが当たるポイントのことで、おへその前あたりが基本の位置です。
また、実際のピッチャーが投げるボールと違い、打ちやすかったりタイミングもとりやすいことから基本的なフォームの習得にも役立ちます。
置きティーに関しては、一人でもできるという点と「内角」「外角」などの横位置や高さ調整を行い苦手な位置の練習ができるという点も大きなメリットといえるでしょう。
素振りに比べて実際にボールを打つという感触が感じられ、楽しんでできる練習の一つです。
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②トスバッティング
トスバッティングは、4~5メートル程離れた場所から投げたボールを打つ練習で、バッターはピッチャーに向かってワンバウンドで返すことを意識して打ち返しましょう。
ティーバッティングに比べてより実践的となることから、しっかりボールを見てバットの芯でボールをとらえる練習になります。
打つ場所を狙うという点がこの練習のポイントであり、センター返しの基礎が身に付きます。
センター方向へ打つにはどのようなタイミングで、バットはどういう角度で当たる必要があるのかが分かり、ミートポイントを前にしたり体よりにすることでレフトやライト方向へ打ち分ける感覚が養えます。
注意点としては、力みすぎないよう軽く振ってミートさせましょう。
③ハーフバッティング
ハーフバッティングは、50%(ハーフ)ぐらいの力で打ち返すトスバッティングの延長的な練習方法です。
投げる距離は、トスバッティングが4~5メートルなのに対し、8メートルぐらいの距離をとりましょう。
軽いスイングで、ライナー性の当たりを意識しセンター方向や左中間、右中間へポーンと弾くように打ち返します。
ハーフバッティングの目的としては
「ミートポイントを知る」
「ボールを芯で捉える」
「バッティングフォームを覚える」
「バットコントロールを高める」
などが挙げられます。
なので注意点としては、フルスイングで思いっきり飛ばそうとする選手も出てくると思いますが、しっかりと目的を意識して50%の力で振る理由を理解しましょう。
④素振り
バッティング練習の王道である「素振り」
スイングパワーがつくだけでなく、スイングのスピードを高める練習にもなります。
また、鏡の前で素振りをすることでスイングの見直しを行い、正しいフォームを固めることができます。
周りに物や人がいないことを注意するだけでどこでも練習することができるオススメの練習方法です。
素振りをする際は、重ければ重いほど良いというわけではなく、普段試合で使っている重さの+250グラム程度が目安です。
重すぎると、バッドのヘッドが下がったりバットに体が振り回されてドアスイング(ヘッドが体から離れすぎる)になりますのでご注意を。
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試合で打てるようになる実践練習

続いては、いよいよ実践練習です。実践感覚を養いながら、基礎で身に付けたフォームを崩さないよう力強いスイングをしましょう。
⑤フリーバッティング
フリーバッティングは、実践に近いバッティング練習で自由に打っていきます。
ですが自由といっても考えなしに思い切り打つということではなく、今までの素振りやトスなどで磨いてきたフォームや、タイミングの取り方またはミートポイントなどを意識しつつ打つとよいでしょう。
実際の試合では、アウトカウントやランナーの位置によって求められるバッティングが変わってきます。
ランナーを進めるために右側にゴロを打つ、一二塁間や三遊間が広い場合は強いゴロを、またはランナー3塁ならば外野へ深いフライを打つなどのシチュエーションも考えながら行うと、練習の効果が一段階高まること間違いなし。
注意点としては、ピッチャーはストライクが取れて打ちやすい所に投げれる人にしてください。あくまでバッティング練習ですので難しいボールを投げる必要はありません。
また、守備側も守備位置に入り試合同様に集中することを心がけましょう。
⑥変化をつけたティーバッティング練習
先ほどお伝えしたティーバッティングですが、基本フォームの習得やミートポイントの確認の他に、少し工夫することで練習効果を高めることができます。
コース別にボールをあげることで、インコースは引っ張ったりアウトコースは流すまたは、高め低めの打ち方など対応力アップの効果が期待できるんです。
⑦カウント別バッティング
「素振り」「ティーバッティング」「フリーバッティング」全てにいえることですが、さまざまな状況を設定することで試合での判断能力が身に付きます。
たとえば、カウントが追い込まれた場合はコンパクトなスイングを心がけミートを重視したり、2ボールノーストライクの場合、ピッチャーとしてはストライクカウントを増やしたいのでバッターは思い切り振る場面でもあります。
こういった場面を設定することで、ルールを覚える良い機会にもなりますので積極的に取り入れたい練習ですよね。
自宅でもできるバッティング練習

雨の日や、時間がないときなどに「自宅でバッティング練習ができないかなあ」と思うことありますよね。または今日やった練習のおさらいがしたいという時にも自宅でできる練習があるとうれしいものです。
ここでは自宅で簡単にできるバッティング練習をご紹介いたします。
室内でできる練習
まずは「タオルスイング」
フェイスタオルをバットの代わりに持ちスイングします。
この時、”シュッ”と音がなるように意識して振ってみましょう。スイングスピードのアップが期待できる他、鏡の前で行うことでフォームの確認もできます。
次に「スポンジボール打ち」
ティーバッティングをスポンジボールを使って行います。スポンジなので家を傷つける心配もありません。タイミングやミートポイントの確認ができます。
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動画撮影でフォーム確認
近年、必ずといっていいほど誰でもスマホを持っている時代です。
そんなスマホを使ってスイングフォームの撮影を行うことで、正面や横または後ろなど多角的に確認を行えます。
正しいスイングフォームと比較すると、より改善しやすくなるでしょう。
少年野球でやりがちなNGバッティング練習

いくら練習量が多くてもそれだけでは上達できるとはいえません。
ここでは、やめておきたい練習方法をお伝えしていきます。
長時間の素振りだけ
さきほどご紹介した「素振り」
家でも練習が行えてフォームを固めたり、スイングスピードを高めるなどの効果が期待できる基本の練習法です。
ですが、ただただ決められた回数をこなすだけではその効果は最大限に活かせていません。
しっかりと、コースをイメージしてどこへ打ち返すか、カウントを考えてコンパクトに振ってみるなどの工夫が必要です。
また、間違ったスイングフォームで練習していたり、体格に比べて重すぎるバットを使用していては変な癖がついてしまうので要注意です。
鏡を見てフォームの確認をしたり、自分に合った適度の重さのバット(普段の+250グラムまで)を使って練習しましょう。
大人と同じ指導をする
子供と大人の大きな違いとしてまずは体格。体格に差があるということは筋力も必然的に違ってくるということです。
ましてやそもそも運動を始めたばかりの子ですと、体の使い方が分からなくて当たり前です。”できなくて当たり前”という考えを念頭において、丁寧かつできるだけ簡単に伝えるようにしましょう。
また、プロの選手でも独特な打ち方をされている方がいて、見た目もカッコいいしさらに実績もあるということでマネしたくなると思います。
全てがダメというわけではありませんが、あくまで最初は基本を身に付けてそこから自分のフォームを確立させていく方が失敗したときに立て直しやすいと思います。
失敗ばかり指摘する
成功より失敗についつい目がいっちゃいがち。
よくあることだと思います。そこで失敗ばかりに捕らわれては、選手はどんどん自信を失い野球に対する楽しさを奪われてしまいます。
”楽しさ”の先に”上達”はあるものです。
「野球って楽しいし好き」
「練習してもっと上手くなりたい」
「できることが増えてまた好きになった」
という好循環が理想ですよね。
バッティング上達を早めるコツ

ここまでバッティング上達のための練習方法をご紹介してきましたが、次はその効果を最大限に引き上げるためのスパイス的なものをお伝えしますね。
成功体験を増やす
できたことは必ず褒めたり認めましょう。
しかし、失敗したことはほっといていいというわけではありません。なぜ失敗したか、どうすれば良かったのかを考え練習し、次の試合や練習で成果が出ればまた褒めて認める。
こういう成功体験の積み重ねが上達への近道といえます。
毎日5分でも継続する
小学生は大人が思ってるより忙しいものです。
宿題や塾、友達との遊びも必要なものでしょう。野球の練習ばかり時間を取るわけにはいきません。
しかし、毎日短時間でもいいので、上記でも紹介した自宅でできる練習法のいくつかを継続して行うことをオススメします。
なぜかというと、やはり反復練習は野球の上達にとっては不可欠なものだからです。続けて練習して体に覚えこませないと忘れてしまうものなのです。
しっかりとした時間が取れなくても、”移動の合間”や”休み時間”または”鏡の前”なのでフォームを確認してみるなど少しでも考える時間があると良いでしょう。
試合動画を見る
小学生は忙しいものと上記でも触れましたが、みなさんYOUTUBEは大好きでないでしょうか?
ついつい見てしまうものです。いつもの内容とは少し違って「野球の試合動画」や「練習動画」などを合間に見てみるのもオススメです。
何のスポーツにもいえることですが、イメージ作りは大事なもの。
基本フォームを目に焼き付け、自分のフォームとの違いに気付くのも上達への一歩です。
まとめ

打てるようになるためのバッティング練習方法について書いてきましたが、最後にまとめていきますね。
野球の入り口ともいえる少年野球では、「楽しむ」ことが大切です。
何が「楽しい」と感じられるかというとやはり、成功したときでしょう。
ではどうやって成功体験を積むかというと「基本の反復練習」が重要です。
しかし、子供は飽きやすいもの。実践練習と自宅練習を組み合わせると継続しやすいでしょう。


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